沖縄の勤務医です。
いよいよ10月も終盤ににさしかかり、受験業界も慌ただしくなってくる季節になりました。
読者の皆様の中には、自信やご家族が医学部受験を考えている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、私の地元、琉球大学医学科の高校別合格者数ランキングをみていきたいと思います。
2022年 琉球大学医学科 合格者数ランキング
順位 | 高校 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 昭和薬科大学附属 | 沖縄 | 28人 |
2 | 開邦 | 沖縄 | 10人 |
3 | 沖縄尚学 | 沖縄 | 6人 |
4 | 球陽 | 沖縄 | 3人 |
4 | 興南 | 沖縄 | 3人 |
6 | 日比谷 | 東京 | 2人 |
6 | 広尾学園 | 東京 | 2人 |
6 | 城東 | 徳島 | 2人 |
6 | 青雲 | 長崎 | 2人 |
6 | 那覇 | 沖縄 | 2人 |
(その他、合格者が1名の高校は以下の通り)
やはり、沖縄トップの進学校、昭和薬科大学附属が28人(現役19人)とダントツの成績を残しています。
合格者数104人のうち、沖縄県内の高校から54人が合格。そして、県外の高校からも50人が合格しています。一覧をみてみると、意外と県外の進学校からも合格者がいることがわかりますね。
合格者は一部の高校が独占する傾向
このようなランキングを眺めていて、気づくことは「一部の高校が合格者を独占している」という事実です。
これは沖縄に限った話ではなく、医学部受験においては全国的にその傾向がみられます。
順位 | 高校 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 久留米大学附設 | 福岡 | 23人 |
2 | ラ・サール | 鹿児島 | 14人 |
3 | 福岡大学附属大濠 | 福岡 | 6人 |
例えば九州大学。全体の合格者数が約100人ですから、久留米大附設とラ・サールで合格者の約4割を占めていることがわかります。
順位 | 高校 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 東海 | 愛知 | 37人 |
2 | 南山 | 愛知 | 11人 |
3 | 岐阜 | 岐阜 | 7人 |
同じ旧帝大でもその傾向が顕著なのが名古屋大学です。例年、東海高校が30人前後の合格者を出しており、上位3校で合格者の約半数を占めています。
これは地方の大学に限った話ではなく、理系最難関とされる東大・京大の医学科も例外ではありません。
だいたい、上位3校で合格者の3〜4割が埋まるといったところです。
順位 | 高校 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 灘 | 兵庫 | 20人 |
2 | 東大寺学園 | 奈良 | 15人 |
3 | 洛南 | 京都 | 13人 |
順位 | 高校 | 都道府県 | 合格者数 |
1 | 桜蔭 | 東京 | 13人 |
2 | 灘 | 兵庫 | 10人 |
3 | 筑波大学附属駒場 | 東京 | 6人 |
4 | 開成 | 東京 | 6人 |
東大理科3類、京大医学科それぞれのランキングに顔を出す灘高校は、やはりスーパー進学校といえます。
まとめ
医学部入試は地方も都会も、進学校に有利な状況が続いています。
逆にいうと、非進学校から医学部に入学する子は本当に優秀な生徒かもしれませんね。
読者の皆さんなら、お子さんをどの学校に通わせたいでしょうか。
教育に正解はなく、そもそも親の思い通りにいかないことも多いかもしれません。
昨今の社会事情から、一部では「医者オワコン説」も囁かれていますが、僕はこれだけは言えます。
「医者になってよかった!」
このブログでは様々なデータを通して、医者という職業の魅力を少しずつ伝えていければと思います。
※今回掲載したデータは、m3.com(医師限定サイト)より引用しました。
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