【2023最新】沖縄県内進学校合格実績 - 沖縄発勤務医のブログ

沖縄の勤務医です。

今回は私のブログでもアクセス数の多い、県内進学校の合格実績の話題です。

今年も早いもので6月になり、沖縄県にお住まいの方は、県内の各進学校の合格実績が気になる頃かと思います。かくいう私もその一人ですが、例年、県立高校の合格実績発表が遅いため情報を集めようとしてもなかなか難しい状況が続いていました。

しかし今年は、開邦高校が迅速に合格実績を発表してくれたため、この時期に集計を行うことができました。開邦高校の職員のみなさま、ありがとうございます（笑）。

それでは早速、２０２３年の県内進学校の合格実績を見ていきましょう。

※防衛医科大学校は他の国公立大学と併願が可能なため、国公立医学科の集計に含めていません。

昭和薬科大学附属高校(私立)

2023年卒業生数　201名

まずご紹介するのは沖縄県トップの進学校、昭和薬科大学附属高校です。

母体の昭和薬科大学は東京都にありますが、大学のHPには、「太平洋戦争で多大な戦禍を被った沖縄県の復興・発展のために、教育を通じて人材を育成するとの建学の精神により、昭和49年理系教育に主眼をおいた高等学校として設立されました。」とあります。

東大、京大の合格実績は本土の進学校と比較すると見劣りしますが、特筆すべきは例年の国公立医学部医学科の合格者の多さです。

大学通信ONLINEの国公立医学科合格者数ランキングでは、全国24位。九州では6位にランクインしています。https://univ-online.com/rank7/y2023/r7001/

2022年の記事になりますが、週刊朝日によると国公立医学部医学科の合格者数は全国12位(https://www.asahi.com/edua/article/14619226?p=3)。

2023年は昨年と比べて合格者が減っていますが、それでも長い間医学部に多くの合格者を出しているのはさすがですね。

2023年卒業生数　調査中

次は県立トップの開邦高校です。

「邦を開き世界に羽ばたく、21世紀に向けた人材の育成」を目的として、県内で初めて理数科、英語科、芸術科の3学科を設置し、1986年に開校した」Wikipediaより。

2016年より中学入試を開始し、県立の中高一貫校となっています。昭和薬科大学附属とは違い、高校からの入学も可能です。

全体の合格者数は昭和薬科に劣りますが、現役生の実績だけをみると旧帝大・国公立医学科の合格者数はほとんど昭和薬科と変わらない状況で素晴らしいですね。これも中高一貫化の効用かもしれません。

2023年卒業生数　376名

最後に沖縄尚学高校です。

春の選抜高校野球での優勝経験もあり、高校野球ファンはご存知の方も多いかもしれません。

昨年はやや実績を落としていた沖縄尚学ですが、今年は盛り返した印象です。特に現役生は旧帝大15名、国公立医学科12名と素晴らしい躍進ではないでしょうか。

いかがでしょうか。

現状ではトップの昭和薬科を開邦と沖尚が追う、という状況です。

上記3校の共通点は、中学入試を導入しており、受験勉強を先取りできる点です。

沖縄のやっかいな内申重視の高校入試を回避できる点も大きいですね。そのおかげで先生の評価を過度に気にすることなく、心にゆとりを持って大学入試対策ができるのでしょう。

実は沖縄県出身、40歳代以下の医者の出身校は、昭和薬科、開邦、沖縄尚学で約90%を占めます。

そしてその世代の医者は子供に中学受験をさせることが多いですね。私のまわりの医者でも、子供の進路希望は昭和薬科がダントツです。

この傾向はこれからも続いていくでしょう。

最後に上記3校の進学実績をまとめて終わります。誰かの参考になれば幸いです。

2023年合格実績(カッコ内は現役合格者数)

※今回の集計は下記サイトより情報収集を行いました。

・各学校HP

・m3.com(医師限定サイト)