沖縄の勤務医です。
沖縄トップの進学校といえば、昭和薬科大学附属中学校・高校ですが、この学校はホームページで進学実績などの情報公開を盛んに行っています。
その中で、他の学校にはない「出身小学校一覧」が公開されており個人的には興味深かったです。今回はその資料をもとに、昭和薬科大学附属中学校入学者の出身小学校ランキングを作成してみました。
それでは早速ランキングをみてみましょう。
昭和薬科大学附属中 出身小学校ランキング
順位 | 学校名 | 所在地 | 中1 | 中2 | 中3 | 計 |
1 | 沖縄カトリック小 (私立) | 宜野湾市 | 23 | 19 | 18 | 60名 |
2 | 天久小 (公立) | 那覇市 | 8 | 8 | 15 | 31名 |
3 | 泊小 (公立) | 那覇市 | 12 | 8 | 9 | 29名 |
4 | 城西小 (公立) | 那覇市 | 10 | 8 | 7 | 25名 |
5 | 豊崎小 (公立) | 豊見城市 | 5 | 9 | 5 | 19名 |
6 | 浦城小 (公立) | 浦添市 | 4 | 6 | 5 | 15名 |
7 | 前田小 (公立) | 浦添市 | 3 | 4 | 7 | 14名 |
7 | 中城南小 (公立) | 中城村 | 5 | 6 | 3 | 14名 |
9 | 開南小 (公立) | 那覇市 | 6 | 3 | 4 | 13名 |
9 | 琉球大附属小 (国立) | 西原町 | 4 | 8 | 1 | 13名 |
昭和薬科大学附属中学校 学校案内2023より作成
ダントツの1位は私立の沖縄カトリック小学校です。毎年コンスタントに20名近くの合格者を出しています。この学校の特徴はなんといっても保護者の教育熱が高いこと。私の周りの医者の子供も多く通っています。
トップ10ランキングを眺めてみると、カトリック小学校や泊小学校、城西小学校など昔からランキングに名前を連ねている学校がある一方で、天久小学校や豊崎小学校、中城南小学校などが新設校が目を引く存在となっています。
注目の学校
特に注目が中城南小学校。琉球大学東口周辺の新興住宅街に位置し、以前は中城村立津覇小学校南上原分校だったのですが、2013年に中城村南上原地域の急速な人口増加に対応する形で設立されています。
私が琉球大学の学生だった頃、東口(中城村南上原)周辺は、ほぼ雑木林でしたから、現在の発展をみると隔世の感があります。
カラオケピーターパンやカラオケとんぼなど昔を偲ぶスポットも今では姿を消してしまいました。。
中城南小学校の周辺には、メジャーな中学受験塾がほとんどありませんが、生徒がどの塾に通っているか気になるところです。いずれにしても、新興住宅地で教育熱心な家庭が多いということでしょう。
どの世界にも王道が存在する
どの世界にも王道というものが存在します。
沖縄で医者になる王道は、昭和薬科大学附属に進学することです。
そして昭和薬科大学附属に進学する王道は、沖縄カトリック小学校や天久小学校、泊小学校に入学することなのでしょう。
これらの共通点は、「中学受験」や「医者になる」など同じ志を持った同級生が周りに多いこと。そういった環境がが良いか悪いかという議論はあるかと思いますが、これが現実であります。
ただ個人的には、「入り口と出口はまったくの別もの」と考えていて、
カトリック小出身だからとか、昭和薬科出身だからといって必ずしも優秀であるとは限りませんし、ましてや幸福な人生が約束されるわけではありません。
それぞれ卒業後には新たな環境で競争が始まっていきます。医者にしろどんな職業にしろ結局は出身校よりも個人の資質が問われるのですね。
まとめ
どのような事象でも、「王道を知る」というのは大事です。
投資の格言に「人の行く 裏に道あり 花の山」というものがありますが、自分のアタマで考えて、あえてマイナーな選択をするというのもまた一興かもしれません。
私自身、子供の中学受験はもう少し先ですが、いろいろ悩みが増えそうです。
読者の皆さんはどのような選択をされますでしょうか。
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