我が家が中学受験をする理由

教育

沖縄の勤務医です。

いよいよ中学受験も本番の季節ですね。

我が家はもう少し先になりますが、子供に中学受験をさせる予定です。

意外に思われるかもしれませんが、沖縄は一部の層で中学受験が盛んであり、上位校はなかなかの競争率になっています。

今回は、我が家が中学受験をする理由を掘り下げて考えてみたいと思います。

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自分が中学受験をしたから

まず第一に私自身が中学受験を経験したからというのが大きいです。

私は小学5年生から当時沖縄では大手の中学受験塾であった学習受験舎(現GAZ)に通い、なんとか私立の中高一貫校に合格することができました。

その後、医学部志望が多い同級生と過ごす中で自分も医者を志すことになります。

現在医者として働けているのは、中学受験をしたおかげといっても過言ではありません。

高校受験のない6年間は濃密で、時にはその閉鎖性に不安や不満を覚えながらも、今となっては良い経験だったと思います。小学校の同級生とはほとんど疎遠になっていますが、中高の同級生とは卒業以来今も交流が続いています。

高校受験を避けたい

第二の理由として、沖縄のやっかいな内申重視の高校受験を避けたいという気持ちがあります。

沖縄の高校受験は原則、内申点:学力試験=5:5で評価されます。

内申点は中学1年から3年までの総合点ですから、中1、中2で怠けてしまった場合、この配点だと人気校への合格はかなり難しくなってしまいます。また、内申点は教師の裁量ひとつで上下しますから、先生に気に入られることも大事ですね。

私が通った中高一貫校は、もちろん高校受験はなく、高校へは自動的に進学できました。そのため中学の3年間は比較的ゆったりとした雰囲気であり、勉強面でのストレスを感じることは少なかったように記憶しています。

また、内申点を気にする必要がないので、過度に先生に媚びを売る必要もなく、面白くない授業では内職をしたりと自由に過ごしていました(先生方は大変だったと思いますが)。

子供が医者になりたいと言いだすかもしれない

もしかしたら、この理由が一番かもしれません。

我が家では特に子供に医者になるように言ってはいませんが、私が仕事している様子を見て、医者を志す可能性も否定できません。

しかし医学部に合格するにはある程度早めの対策が必要です。

詳しくは下の記事をご覧ください。

医者になる方法 (沖縄編)
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公立中学は多様性がある?

中学受験を否定する意見として、「公立中学で様々な背景をもつ友人と接することで社会の多様性を学ぶ」というものがあります。そして「社会に出る上でのタフさが身につく」という論理です。

それは本当でしょうか。

だれも詳しくは語りませんが、要は「ヤバイ人たちへの対応能力が磨かれる」ということでしょう。

確かに、実社会にでると理不尽な上司との付き合いやクレーマー対応など、勉強とは異なる能力が求められます。確かにヤバイ人とは距離をとり、関わらないという手法は学べるかもしれませんね。

そもそも同じ地域なので、そんなに多様性はない

多様性は求めるとキリがないですね。人種や親の年収、子供の性格など、考えるだけで様々なパラメーターがあります。

公立中学は基本的に学区制ですから、近所の同世代の子供達が通うことになります。確かに親の職業など背景は様々ですが、そこに多様性は生まれるでしょうか。これは公立に限らないと思いますが、結局スクールカーストの上位が幅をきかせ、その他大勢は目立たないように過ごすという状況に落ち着くと思います。

確かに、「給食費が払えない」「家がゴミ屋敷」といった家庭が存在するという現実を知ることは人生には必要かもしれません。

地方の皮膚科医先生は、自身のブログで、公立中学に通っていたら、不登校→ニートになっていた可能性が高いと語っています。

中学受験経験者の雑感「コスパで考える学歴攻略法」
独身男性必読と言われる書籍「損する結婚、得する離婚」非モテを救う恋愛工学を解説した小説「ぼくは愛を証明したいと思う。」これらの著者である藤沢数希先生の新作が出版された。テーマは子どもの教育。重課金で私立中高一貫から底辺医学部に滑り込...

公立に馴染める子、馴染めない子がいるのでしょう。

結局は似た価値観の友人と仲良くなる

自身の経験上、やはり似た価値観の友人と過ごすことが多かったように思います。

多様性は大事ですが、まずは自分の周囲を安全地帯で固めることが先決です。それを確保した上ではじめて冒険ができるのですね。

親同士の付き合いも同様で、仕事だけでも大変なのに、子供の学校関係で違う価値観の親と接するとなるとストレスが大きくなってしまいます。

まとめ

いかがでしょうか。

医者として働いている以上、子供も医者を志す可能性はある程度高いと考えています。その場合、中学受験をさせておくことで、急な進路変更があっても可能性を狭めずに将来を考えることができるでしょう。

ただし、これは沖縄で子育てをしている場合の話であり、伝統的に県立高校の進学実績が強い地域であれば、私もまた違った選択をしているかもしれません。

そして何より、子供が中学受験に失敗した場合や、中学受験に向いていないと判断した場合は、私自身の考えに固執せずに、様々な選択肢を考えられるような寛容さも持っていたいところです。

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