沖縄の勤務医です。
沖縄は9月になってもまだまだ暑い日が続いています。
9月は決算を迎える企業も多く、転勤の内示も多い時期ですね。その中にはまさかの沖縄への転勤を打診された方もいるのではないのでしょうか。
お子さんがいる場合、土地勘のない地域での学校選びに不安を抱えている方も多いでしょう。
今回の記事では、転勤族にオススメの沖縄の小学校をご紹介します。
小学校を選ぶポイント
私が考える、転勤族が沖縄で小学校を選ぶポイントは以下の2点です。
・転勤族が多いこと(地元色が薄いこと)
・教育熱心な家庭が多いこと
転勤族が多いこと(地元色が薄いこと)
沖縄は良い意味でも悪い意味でも、地元民のコミュニティが強いディープな地域があります。
転勤族の皆さんは移住者とは違い、一生沖縄に骨を埋めるつもりもないでしょうから、地元民との関係でストレスを抱えるよりも、転勤族の多い地域を選ぶと良いでしょう。
教育熱心な家庭が多いこと
全国学力・学習状況調査の結果から、「沖縄の児童は学力が低い」というイメージがあるかもしれません。
実は小学生はここ数年、全国平均程度まで学力を上げているのですが、中学生は2007年以降ずっと最下位のままです。
この結果から、沖縄での学校教育に不安のある転勤族の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このような不安を解消するためには、教育熱の高い小学校を選ぶ必要があります。これはなかなか数値化できないものの、ひとつの目安があります。
それは「中学受験をする生徒が多いこと」。さらに言うと沖縄トップの進学校である昭和薬科大学附属中学への合格者数がある程度参考になります。
以上の点をふまえて、各学校を見ていきましょう。
那覇市立泊小学校
沖縄における転勤族のメッカとも言える存在の泊(とまり)小学校。
企業の支社が多い那覇久茂地にも近く、昔から転勤族が多いことが有名ですね。
立地も国際通りや那覇新都心に近く、都会的な生活を送れる一方、崇元寺など歴史を感じられる場所もあることが魅力です。
周囲には学習塾も多く存在しています。特に全国展開している日能研が学校のすぐ近くあるので、いずれ沖縄県外での中学受験を考えているご家庭には絶好の環境でしょう。
昭和薬科大学附属中学校へも毎年2桁近くの合格者を出しており、教育熱心な家庭が多いことがうかがいしれます。
懸念点としては校舎がやや古いことでしょうか。また、この地域は古くからの地元住民も多いため、場所によっては近所付き合いも大事かもしれません。
令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 |
12人 | 8人 | 9人 |
那覇市立天久小学校
創立10年の新しい学校です。「あめく小学校」と読みます。
那覇新都心エリアに位置しており、周囲には公園やショッピングセンター、飲食店も多く生活には困らない環境となっており、転勤族にも人気の地域です。
中学受験をする生徒も多く、中学受験塾の集中する那覇の中心部にも比較的近いため、勉強に関する環境面で困ることはないでしょう。
令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 |
8人 | 8人 | 15人 |
沖縄カトリック小学校(私立)
那覇から約10km離れた宜野湾市にあります。
私立の学校法人で、敷地内に幼稚園から高校まであります。学費は年間約40万円。
那覇から遠く利便性に劣りますが、ここの特徴はなんといっても保護者の教育熱の高さ。
裕福で教育熱心な家庭が多く、昭和薬科大学附属中学校の合格実績は県内ダントツです。
学校のある宜野湾市は那覇から離れていると言ってもそれほど田舎ではありません。有名な米軍普天間基地が近くにありますね。
学区制ではなく、基本的に県内どの地域からでも通学可能です。那覇など主要な地域へのスクールバスも運行されています。
例年転校生も受け入れているようですので、宗教教育や通学時間を気にしないのであれば選択肢として考えてもよいかと思います。
令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 |
23人 | 19人 | 18人 |
番外編 インターナショナルスクール
番外編はインターナショナルスクリールです。
米軍基地が存在する影響か、沖縄には複数のインターナショナルスクールが存在します。
沖縄のインターナショナルスクールは、本土のインターナショナルスクールと比べて学費が安いところも多く、入学するために移住する家庭もあると聞きます。
「せっかく沖縄に来たのだから、どっぷり英語に浸からせる」という考えもよいかもしれませんね。
ただ、ほとんどの学校が米軍基地の多い中部地域に立地しており、転勤族にとっては通勤通学時間がネックとなるかもしれません。
アミークスインターナショナルスクールは例年昭和薬科中学に合格者を出しています。
令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 |
2人 | 1人 | 4人 |
まとめ
沖縄には多くの観光資源があり、ほとんどの観光スポットが日帰りで行ける場所にあります。
連休を利用して、離島へ足をのばすのもよいかもしれません。
この転勤の機会は、過ごしかた次第でお子さんや家族にとって素晴らしい思い出になるでしょう。
そのためにも、お子さんの生活の基礎となる学校は、しっかり選びたいものですね。
転勤族の皆さんの沖縄生活が実り多いものでありますように。
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