沖縄県内進学校　大学合格実績2022

2022年の記事です。2023年版はコチラ（https://okinawan-med.com/shingaku-2023/）

沖縄の勤務医です。

2022年も中盤に差し掛かり、県内各高校の合格実績も徐々に明らかになってきました。

今回の記事では私独自の集計で県内の進学校の合格実績をご紹介したいと思います。

それでは早速見ていきましょう。

※防衛医科大学校は他の国公立大学と併願が可能なため、集計に含めていません。

昭和薬科大学附属高校(私立)

2022年卒業生数　198名

まずご紹介するのは沖縄県トップの進学校、昭和薬科大学附属高校です。

母体の昭和薬科大学は東京都にありますが、大学のHPには、「太平洋戦争で多大な戦禍を被った沖縄県の復興・発展のために、教育を通じて人材を育成するとの建学の精神により、昭和49年理系教育に主眼をおいた高等学校として設立されました。」とあります。

東大、京大の合格実績は本土の進学校と比較すると見劣りしますが、特筆すべきは国公立医学部医学科の合格者の多さです。週刊朝日によると国公立医学部医学科の合格者数は全国12位(https://www.asahi.com/edua/article/14619226?p=3)。地元の琉球大学への合格者が多いですが、毎年、県外難関医学部への合格者を一定数出しています。

現役生だけに着目すると、旧帝大+国公立医学科＝47名（九大医学科合格者2名の重複を調整）ですから、学年で50番以内に入れば、これらの難関大に現役合格できる確率が高まるといえそうですね。

開邦高校(県立)

2022年卒業生数　206名

次は県立トップの開邦高校です。

「邦を開き世界に羽ばたく、21世紀に向けた人材の育成」を目的として、県内で初めて理数科、英語科、芸術科の3学科を設置し、1986年に開校した」Wikipediaより。

2016年より中学入試を開始し、県立の中高一貫校となっています。昭和薬科大学附属とは違い、高校からの入学も可能です。

中高一貫化の成果か、今年は例年に比べて難関大学への合格者が増えています。特に現役生は国公立医学科の合格者数こそ昭和薬科に劣るものの、それ以外はほぼ同数の合格者を出しており、素晴らしいですね。

しかし、例年学校による進学実績の公表が遅い＆ホームページが非常に見にくい作りため、なかなか情報を集めることが難しい状況です。

学校関係者の方、ぜひ素早い情報の集計と公開をお願いします。

沖縄尚学高校(私立）

2022年卒業生数　362名

最後に沖縄尚学高校です。

春の選抜高校野球での優勝経験もあり、高校野球ファンはご存知の方も多いかもしれません。

中高一貫校で進学コースが設置されており、毎年国公立医学部医学科をはじめとする難関大学への合格者を出していますが、今年は例年に比べてやや実績が落ちている印象ですね。

また最近では、経営者一族に関する裁判など(詳細は伏せます)、学内のゴタゴタが報じられており、その行方が気になるところです。

まとめ

いかがでしょうか。

現状ではトップの昭和薬科を開邦と沖尚が追う、という状況です。

上記3校の共通点は、中学入試を導入しており、受験勉強を先取りできる点です。

沖縄のやっかいな内申重視の高校入試を回避できる点も大きいですね。そのおかげで先生の評価を過度に気にすることなく、心にゆとりを持って大学入試対策ができるのでしょう。

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okinawan-med.com

2023.01.14

実は沖縄県出身、40歳代以下の医者の出身校は、昭和薬科、開邦、沖縄尚学が約90%を占めます。

そしてその世代の医者は子供に中学受験をさせることが多いですね。私のまわりの医者でも、子供の進路希望は昭和薬科がダントツです。

この傾向はこれからも続いていくでしょう。

最後に上記3校の進学実績をまとめて終わります。誰かの参考になれば幸いです。

2022年合格実績(カッコ内は現役合格者数)

※今回の集計は下記サイトより情報収集を行いました。

・各学校HP

・インターエデュ　https://www.inter-edu.com/univ/2022/jisseki/medicalNandP/ranking/

・週刊朝日　https://www.asahi.com/edua/article/14619226?p=1

・m3.com(医師限定サイト)