医者の資産形成方法

お金

沖縄の勤務医です。

医者は一般的には高給取りとされています。

人見知りで勉強くらいしか得意なものが無かった私が、なんとか家族を養えているのも、医師免許のおかげです。

医者の給与明細
沖縄の勤務医です。 世間では、医者は高給取りのイメージがあるかもしれません。 私が研修医の頃、給料のことはあまり考えずにがむしゃらに働いていました。 当時の手取り月給は約25万円だったと記憶していますが、振り込まれた給料が...

お金の面だけを見ても、医者にはいろいろなタイプがいますね。

病院の御曹司で全くお金に困っていないタイプから、実家が裕福でなく自身も質素な生活をしているタイプなど、様々なバリエーションがあります。

私はどちらかというと後者のタイプで、親は年金暮らしで遺産もまったくありませんから、自分で資産を形成していくしかありません。

「どのように資産を増やせば良いのか」

何年かかけて沢山の本やサイト、ブログから情報を集めて、あるひとつの答えに達しました。それは、

沢山稼いで、節約して、適切な運用をする。

以上です。

今回は私がたどり着いた医者の資産形成方法をご紹介します。

 

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収入ー支出をプラスに

一般的に、資産形成というと、株式や不動産などへの投資をイメージするかと思いますが、まず大事なのは月々の家計収支をプラスにすることです。

これができていないと、どのような投資を行っても、いずれは資金が尽きてしまうでしょう。

大事なのは、下の式です。

収入ー支出 > 0 円

当たり前ですが、月々の収支が赤字だと資産は増えませんね。

これは投資だ仮想通貨だと言う前に、まず達成すべき目標です。

さて、月々の収支をプラスにする方法は

  1. 収入を増やす
  2. 支出を減らす

上記2つしかありません。それぞれ具体的に見ていきましょう。

収入の増やす

まずは収入を増やす方法ですが、具体的には下記が考えられます。

  • 本業を頑張る(出世、残業)
  • 転職する
  • 副業を頑張る

などが考えられます。

我々医者であれば当直回数を増やす、給与の高い病院に転職する、夜間、休日に当直のアルバイトをする。講演活動や原稿の執筆などで収入を得るなどが考えられます。

ただし、医者の仕事は不労所得を得ることは難しく、働いた時間だけ収入を得られる労働集約型の報酬体系なので、限界がありますね。普通の勤務医ですと年収2000−3000万円が上限でしょう。

支出を減らす

我々勤務医は有名スポーツ選手やYoutuberなどと違い、億単位の年収を得ることは不可能ですから、資産を形成するためには稼ぐだけでなく節約をする必要があります。

ひとくちに節約と言っても、様々ですね。ぱっと思い浮かぶのは食費や光熱費、通信費の節約でしょうか。しかし実際には、これらの節約効果は人生全体で考えると微々たるものです。

一般的に人生における3大支出は下記の3つとされています。

住宅支出、教育支出、老後支出

上記に加え、クルマを加え4大支出と言われることもあります。

住宅支出を土地代や金利込で5000万円、教育支出を子供3人で3000〜6000万円、老後支出をある程度年金がでると仮定して2000万円と見積もると、3大支出だけで1億円〜1億3千万円になりますね。

老後支出は、介護費用など予想できない要素も多いので、現時点でコントロールできそうなのは住宅支出、教育支出となります。

以上から我が家が導き出した答えが、

  • 家を買わない
  • 車は中古車で、150万円以内、燃費のよいものを
  • どんな高価な買い物でもローンは組まずに現金一括購入
  • 子供の習い事を厳選
  • 子供には国公立大学をすすめる(お願いする?)

住宅に関しては、私は持ち家より賃貸の方がお得と考えています。これはいずれ、別記事で書きたいと思います。

支出全体で共通して徹底しているのが、「ローンを組まない」ことです。金利というのは、調べれば調べるほど恐ろしいもので、知らないうちに我々の資産形成の邪魔をします。また一見高価なものが手に入ったように錯覚してしまいますが、厳密には借金を返し終わるまでは自分のものにならないのです。

ですから我が家は車や家電、どんな買い物でも、現金一括購入(クレジットカード一括)です。そうすることで本当に必要なものかをしっかり考えますし、過度に高価なものを購入しなくなります。

ちなみに住宅に関しても、老後にある程度資金があれば、現金一括購入できるくらいの手頃な家を買うのはアリかなと考えています。

これらの大きな支出を抑えた上で、我が家の月々の支出予算は家族5人で家賃諸々すべて含め30万円〜40万円を目標にしています。

医者の家計簿
沖縄の勤務医です。 私は医師になり10年以上が過ぎ、職場でもある程度責任のある立場になってきました。 これまでは自分の知識や技術を向上すべくがむしゃらに働いてきましたが、最近はある程度時間の余裕も生まれ、子供の教育や自身...

適切な運用をする

収入-支出を常時プラスにすることができるようになると、自分が将来どれくらい貯金できるかある程度予測できるかと思います。

例えば、月に10万円プラスの場合、年間では10×12ヶ月=120万円となります。これを20年続ければ120×20年=2400万円になりますね。

この数字に満足できるのであれば、そのままのペースで貯金を続きればよいでしょう。しかし、「満足できない、これ以上増やしたい」と感じるのであれば、これらの資金を使って適切な運用を行う必要があります。

「適切な運用とは何か?」

それはズバリ、「インデックス投資」です。インデックス投資について詳しくは下記のサイトを参考にされて下さい。簡単に言うと、投資信託などで「世界株式全体」や「米国株式全体」「日本株式全体」などを丸ごと保有する投資です。

インデックス投資とは?メリット・デメリットを解説<投資初心者におすすめ!インデックス投資の始め方>
インデックス投資は、少額の資金で分散投資ができ、シンプルで分かりやすいので、投資初心者におすすめです。実際のインデックス投資の始め方(具体的方法)や、マネックス証券で人気のインデックスファンドをご紹介します。

私はSBI証券をメインに、積立NISAやideco、特定口座で毎月20-30万円ずつ投資信託を購入しています。

もちろん元本割れのリスク、それどころか最悪の場合投資額の半額程度にまで値下がりするリスクもありますので、余裕資金の全額を投資するのではなく、ある程度貯金も残しておく必要があります。

インデックス投資に関しては、数々の有名ブロガーがいらっしゃるので、興味のある方は参考にされて下さい。

Dr.ちゅり男のインデックス投資 
初心者でも実践できる投資や節約術を紹介しています。人生を豊かにする本や健康情報との出会いも。
ブログ | 投資信託クリニック
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
低コストのインデックスファンド・ETFをバイ&ホールド、下町個人投資家のインデックス投資実践記を見てやってください。
氷河期ブログ
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まとめ

今回は私がたどり着いた医者の資産形成方法をご紹介しました。

たいていの医師は、投資の素人で金融リテラシーも高い人は多くありません。しかし、真面目に働いていればある程度の給与は得ることができるのですから、無駄使いをせず、適切な運用を行えば、老後に困らない程度の資産形成ができるでしょう。

ちなみに、上記の方針は医者にかぎらず、どの職業の人にも親和性の高い資産形成方法だと思います。

勉強していて気づいたことは、特に投資の才もなく、医療しか能がない私のようは凡人は、本業をしっかり頑張ることが大事だなということ。これからも頑張って働きたいと思います。

誰かの参考になりましたら幸いです。

 

「となりの億万長者」は、資産形成に興味を持ったら最初に読むべき本です。

適切な家計管理について学ぶなら、本田清六の「私の財産告白」も参考になります。

インデックス投資について学ぶなら、水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」がオススメです。漫画バージョンもあります。

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