沖縄の勤務医です。
世間では、医者は高給取りのイメージがあるかもしれません。
私が研修医の頃、給料のことはあまり考えずにがむしゃらに働いていました。
当時の手取り月給は約25万円だったと記憶していますが、振り込まれた給料が多いのか少ないのか考える暇もなかったように思います。
しかし、研修医が終了して医師3年目になり初めての給料日、約60万円の振り込み金額を見た時に、「ああ、やはり医者は高給取りなんだな」と実感しました。
そして今では60万円でも少ないと感じてしまう自分がいます。
今回は、私の実際の年収を振り返りながら、医者の給与の実態をみていきたいと思います。
私の年収推移
沖縄生まれ沖縄育ち、そして大学卒業後も沖縄の病院で働いている私は、全国的にみると医師としてマイナーな経歴かもしれません。
あくまで一例として見て頂ければと思います。
それでは早速、私の年収の推移を見ていきましょう。
医師年数 | 年齢 | 年収(税込み) |
1年目(研修医) | 25歳 | 400万円 |
2年目(研修医) | 26歳 | 450万円 |
3年目 | 27歳 | 700万円 |
4年目 | 28歳 | 1100万円 |
5年目 | 29歳 | 1340万円 |
6年目 | 30歳 | 1400万円 |
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10年目 | 34歳 | 1700万円 |
いかがでしょうか。
研修医が終わって、医者3年目になると給与が一気に上がっているのが特徴的ですね。
そして医者4年目、28歳で年収1000万円を超えています。
全国的にも、研修医を終えた医者の年収は、勤務医だと1000万〜2000万円が一般的かと思います。
医者は平凡な人でも稼げる
ネットで高収入の企業を検索すると、商社やテレビ局など華やかな職種がヒットします。
これらの会社は就活生に人気が高く、入社するのも相当な競争率の試験を突破するか、何らかのコネが必要でしょう。
また、高いコミュニケーション能力や語学力などが求められます。
一方、医者はいったん医学部に入ってしまえば(多くの試験を突破する必要がありますが)、ほとんどの人が医者になれます。
そして、普通に働いていれば、年収1000万円以上はもらえてしまうのです。しかも、若いうちに。
医者は真面目な性格の人が多いですが、大手企業のエリートサラリーマンになれるほどのコミュニケーション能力を持つ人は多くありません。
むしろ世間的にはコミュ障に分類される人が一定数存在します。そんな人でも真面目に働いているだけで、年収1000万以上もらえてるわけで、他職種と比べるとやはり恵まれているといえますね。
さらに私のように地方在住で大企業の本社が存在しない地域の場合、なかなかこれくらいの給料をもらえる職業は少ないのではないでしょうか。
まとめ
今回は私の年収の推移をみながら医者の給料について考えてみました。
世間的にみるとやはり医者は高給取りだと思います。
ただ、今後少子高齢化に伴い、現行の医療保険制度がどれほど維持されるのか、将来が不透明な部分もあります。
国民皆保険制度が崩壊した場合、患者さんが多く集まる医者とそうでない医者の間で格差が広がる可能性はありますね。
これからの時代、医者になれば将来安泰というわけにはいかないかもしれません。しかし自分の子供が医者がになりたいと言った場合、私は反対しないでしょう。
なんだかんだで医者は恵まれていますから。
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